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スイス型自動旋盤「SR-32JⅡ」を発売

2016年9月7日

~大径加工のベストセラーモデルを、モジュラーデザインを採用してリニューアル~



当社は、スイス型自動旋盤(注1)SRシリーズの新製品「SR-32JⅡ」を開発しました。
自動車、油圧・空圧装置分野等の大径部品加工を主要ターゲットとして、2017年4月から販売を開始します。


「SR-32JⅡ」は、2005年に販売開始して以来、安定した精度での長時間連続加工が可能な機械剛性により市場から好評を得ている前身モデル「SR-32J」に、製品開発期間および製造リードタイムの短縮を図るため、当社では初となるモジュラーデザインによるブロックビルド生産方式を採用したリニューアル機です。

本製品には、背面加工用に6軸型ユニットを搭載した直線制御軸5軸の「type A」、Y2軸制御付き8軸型ユニットを搭載した直線制御軸6軸の「type B」をラインアップ。さらに、正面加工用のクシ刃型刃物台回転工具に5軸型、6軸型の2タイプを用意し、お客様の用途に合わせた最適なツーリングレイアウトを選択可能としています。


機械構造面では、クシ刃型刃物台に当社独自のスラント型すべり案内面構造(注2)を採用し、機械剛性を高めることで、安定した精度での長時間連続加工を可能にしています。

また、多様な加工ニーズに柔軟に対応するため、ガイドブッシュ仕様、ノンガイドブッシュ仕様(注3)の切換え方式を採用しています。モーターシャフトなど全長寸法が長い部品の場合には、材料の振れ止め装置の働きをするガイドブッシュ仕様によって、加工物のたわみを抑制した高精度加工が可能です。一方、ナットなど短い部品の場合には、ノンガイドブッシュ仕様によって、廃棄される残材の長さを短くすることで材料コストを削減するなど、加工部品に応じた最適な仕様での加工を可能にしています。


写真:SR-32JII

さらに、余裕のある機内作業スペースを確保するために跳ね上げ式ドアを採用。また、最適なポジションでの操作を可能にする旋回式パネルを採用しています。NC装置には、アラームの内容をNC画面上で確認できるアラームヘルプ機能を始めとした各種ヘルプ機能を搭載し、オペレーターの操作性、作業性の向上を図りました。




■「SR-32JⅡ」の特長

【高剛性/高精度】
  • クシ刃型刃物台に高剛性の「スラント型すべり案内面構造」を採用。
  • ノンガイドブッシュ仕様には「主軸筒すべり案内面構造」(注4)を採用。すべり案内面で切削力を支持し、主軸台剛性を確保。
  • type Bの背面専用刃物台Y2軸摺動部にアリ溝構造を採用し、刃物台剛性を確保。
  • メイン/サブ主軸にビルトインモーターを採用。ビルトインセンサーによる割出精度向上を実現。
【高機能】
  • 加工部品の全長寸法に合わせて、ガイドブッシュ仕様とノンガイドブッシュ仕様の切り換えが可能。
  • クシ刃型刃物台回転工具に5軸型、6軸型の2タイプを用意。
  • type Aの背面加工専用刃物台に6軸型ユニットを搭載。オプションとの組み合わせにより、全ポジションに回転工具ユニットの取り付けが可能。
  • type Bの背面加工専用刃物台にY2軸制御付き8軸型ユニットを搭載。標準で全ポジションに回転工具ユニットの取り付けが可能。


(注1) スイス型自動旋盤とは

スイス型自動旋盤は、時計部品を加工する機械として、1870年代にスイスにおいて考案されました。別名“主軸移動型自動旋盤”とも呼ばれ、直径に比べて部品長が長い部品を高精度に切削できる点が大きな特徴とされています。

一般的には、細長い部品を汎用旋盤で加工を行うと、加工物がたわみを起こして正しい寸法に仕上げることができません。

スイス型自動旋盤では、材料の振れ止め装置の働きをするガイドブッシュを用い、刃物はガイドブッシュから一定距離の位置で、外径方向の切り込み運動のみを与えるため、加工物はたわみを起こさずに、高精度に切削することができます。また、軸方向の運動は刃物台が移動するかわりに、主軸台が素材をくわえた状態で移動する機械構成となります。


(注2) スラント型すべり案内面構造とは

機械本体側ベースと刃物台を傾斜(スラント)させ、お互いの摺動部をアリ溝と呼ばれる台形状に加工して摺り合わせる摺動面構造です。この構造にすることでお互いの摺動部が面で接触し、機械剛性が向上します。また、ボールネジ中心と切削点が近接する構造となり、切削抵抗によるねじれ方向への荷重(モーメント荷重)を減少させることができます。


(注3) ノンガイドブッシュ仕様とは

スイス型自動旋盤を基に、ガイドブッシュを取り外した主軸移動型自動旋盤です。ガイドブッシュが無いため、細長い部品加工には不向きですが、ガイドブッシュが無くても加工物がたわまない短い部品であれば、材料を有効に使用することができます。

スイス型自動旋盤では、材料の振れ止め装置の働きをするガイドブッシュ構造部の寸法分だけは、棒材の後端部分を加工することができずに残材として廃棄することになります。

ノンガイドブッシュ仕様では、廃棄される残材の長さをガイドブッシュタイプの3分の1程度に削減することができます。


(注4) 主軸筒すべり案内面構造とは

素材を把持した状態で移動する主軸台の主軸筒部分の外径寸法に合わせて加工した摺動面構造です。主軸筒と案内面の隙間をなくしたこの構造にすることで、切削時に主軸台にかかる加工負荷をすべり案内面で支持し、主軸台の剛性を向上させることができます。





<問い合わせ先>
機械事業部 営業部 部長 増田 文雄(ますだ ふみお)
Tel.0537-36-5586

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