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4.4. IMelodySpeakerCommandBuilder

added in version 1.10.0

メロディスピーカー制御用コマンドを生成する機能を提供します。

本インターフェイスは、メロディスピーカーに対応しているモデルまたはFVP10専用です。 対応しているモデルは 対応外部機器 を参照ください。

• 列挙体

  名称	説明
  SoundStorageArea	サウンド格納領域指定定数

• メソッド

  名称	説明
  appendSound	メロディスピーカーに登録されたサウンドを再生するコマンドを生成し、コマンドバッファに追加します。
  appendSoundData	引数で指定されたサウンドデータを再生するコマンドを生成し、コマンドバッファに追加します。
  getCommands	コマンドバッファ（生成したコマンド）を取得します。

警告

メロディスピーカー以外を接続してこれらのメソッドを使用しないでください。正常動作しない場合や、プリンターおよび外部機器本体が破損する恐れがあります。

4.4.1. SoundStorageArea

added in version 1.10.0

サウンド格納領域指定定数です。

• 宣言

  enum SoundStorageArea {
      Area1,
      Area2
  };
  

定数に対応するサウンド格納領域は以下の通りです。

MelodySpeakerModel	定数	サウンド格納領域
MCS10	Area1 Area2	サウンド格納領域1 サウンド格納領域2
FVP10	Area1 Area2	デフォルトエリア ユーザーエリア

4.4.2. appendSound

added in version 1.10.0

メロディスピーカーに登録されたサウンドを再生するコマンドを生成し、コマンドバッファに追加します。

• 宣言

  void appendSound(SoundSetting setting);
  

• 引数

  名称	説明	型
  setting	再生するサウンドの設定情報（サウンド格納領域、サウンド番号など）	SoundSetting

  setting引数に設定可能なパラメータは以下のとおりです。

  MelodySpeakerModel	メソッド	説明	設定可能パラメータ	デフォルト（未指定時の動作）
  MCS10	setSoundStorageArea	サウンド格納領域	Area1	MCS10本体のディップスイッチ設定を使用
  			Area2
  	setSoundNumber	サウンド番号	0 - 7	MCS10本体のディップスイッチ設定を使用
  	setVolume	音量	0 – 15	MCS10本体のディップスイッチ設定を使用
  			SoundSetting.VOLUME_OFF
  			SoundSetting.VOLUME_MAX
  			SoundSetting.VOLUME_MIN
  FVP10	setSoundStorageArea	サウンド格納領域	Area1	Area1
  			Area2
  	setSoundNumber	サウンド番号	1 - 255	1
  	setCount	回数	1 - 65535	1
  	setDelay	ディレイ時間（1秒単位）	0 - 65535	0
  	setInterval	インターバル時間（1秒単位）	0 - 65535	0

  setSoundStorageArea メソッドと setSoundNumber メソッドに指定するパラメータの組み合わせにより再生されるサウンドは以下のとおりです。

  MelodySpeakerModel	setSoundStorageArea	setSoundNumber	再生されるサウンド
  MCS10	Area1	0	サウンド 1
  		1	サウンド 2
  		2	サウンド 3
  		3	サウンド 4
  		4	サウンド 5
  		5	サウンド 6
  		6	サウンド 7
  		7	サウンド 8
  	Area2	0	サウンド 9
  		1	サウンド 10
  		2	サウンド 11
  		3	サウンド 12
  		4	サウンド 13
  		5	サウンド 14
  		6	サウンド 15
  		7	サウンド 16
  FVP10	Area1	1 - 255	デフォルトエリアの指定されたサウンド番号に格納されたサウンド
  	Area2	1 - 255	ユーザーエリアの指定されたサウンド番号に格納されたサウンド

• 戻り値

  なし

• 例外

  クラス	説明
  IllegalArgumentException	以下のいずれか 1. 指定されたモデルでは使用できないメソッドが呼び出されている場合 2. setSoundStorageArea メソッドと setSoundNumber メソッドのどちらか一方のみが呼び出されている場合 3. 設定可能範囲外のパラメータが指定されている場合

• 実装例

  public static byte[] createPlayingRegisteredSound(MelodySpeakerModel model, SoundStorageArea soundStorageArea, boolean specifySound, int soundNumber, boolean specifyVolume, int volume) {
      IMelodySpeakerCommandBuilder builder = StarIoExt.createMelodySpeakerCommandBuilder(model);
  
      SoundSetting setting = new SoundSetting();
  
      if (specifySound) {
          setting.setSoundStorageArea(soundStorageArea);
          setting.setSoundNumber(soundNumber);
      }
  
      if (specifyVolume) {
          setting.setVolume(volume);
      }
  
      builder.appendSound(setting);
  
      return builder.getCommands();
  }
  

  MelodySpeakerFunctions.java を参照ください。

4.4.3. appendSoundData

added in version 1.10.0

引数で指定されたサウンドデータを再生するコマンドを生成し、コマンドバッファに追加します。

警告

本メソッドはFVP10（ FVP10 ）非対応です。

• 宣言

  void appendSoundData(byte[] data, SoundSetting setting);
  

• 引数

  名称	説明	型
  data	サウンドデータ	byte[]
  setting	再生するサウンドの設定情報（サウンド格納領域、サウンド番号など）	SoundSetting

  data引数に設定可能な対応サウンドフォーマットは以下のとおりです。

  項目	値
  サウンドファイルフォーマット	WAV
  WAVファイルフォーマット	リニアPCM
  サンプリングレート	12800Hz
  ビット深度	16bit または 8bit
  チャンネル	モノラル
  再生時間	ビット深度16bitの場合 ... 5秒以内 ビット深度8bitの場合 ... 10秒以内

  1. 本パッケージ同梱のStar Sound Converterアプリケーションを利用することで、サウンドファイルのフォーマットを対応サウンドフォーマット表のフォーマットに変換できます。 詳細は"Others/StarSoundConverter/(Mac or Windows)/Documents"フォルダ内の"FileFormatList_jp.htm"を参照ください。

  setting引数に設定可能なパラメータは以下のとおりです。

  メソッド	説明	設定可能パラメータ	デフォルト（未指定時の動作）
  setVolume	音量	0 – 15 SoundSetting.VOLUME_OFF SoundSetting.VOLUME_MAX SoundSetting.VOLUME_MIN	MCS10本体のディップスイッチ設定を使用

• 戻り値

  なし

• 例外

  クラス	説明
  IllegalArgumentException	以下のいずれかの場合に発行されます。 1. 対応サウンドフォーマット以外のデータが入力された 2. 指定されたモデルでは設定できないプロパティが設定された 3. 設定可能範囲外のパラメータが指定された
  UnsupportedOperationException	FVP10 指定時に本メソッドが呼ばれた場合に発行されます。

• 実装例

  public static byte[] createPlayingReceivedData(MelodySpeakerModel model, Uri uri, boolean specifyVolume, int volume, Context context) {
      InputStream inputStream = null;
      byte[] soundData;
  
      try {
          inputStream = context.getContentResolver().openInputStream(uri);
  
          byte[] buffer = new byte[1024];
  
          int bytesRead;
  
          ByteArrayOutputStream outputStream = new ByteArrayOutputStream();
  
          while ((bytesRead = inputStream.read(buffer)) != -1) {
          outputStream.write(buffer, 0, bytesRead);
          }
  
          soundData = outputStream.toByteArray();
          inputStream.close();
      }
      ...
  
      IMelodySpeakerCommandBuilder builder = StarIoExt.createMelodySpeakerCommandBuilder(model);
  
      SoundSetting setting = new SoundSetting();
  
      if (specifyVolume) {
          setting.setVolume(volume);
      }
  
      builder.appendSoundData(soundData, setting);
  
      return builder.getCommands();
  }
  

  MelodySpeakerFunctions.java を参照ください。

4.4.4. getCommands

added in version 1.10.0

コマンドバッファ（生成したコマンド）を取得します。

• 宣言

  byte[] getCommands();
  

• 引数

  なし

• 戻り値

  説明	型
  コマンドバッファ（生成したコマンド）	byte[]