1. はじめに

1.1. Android StudioでStarPRNT SDKプロジェクトをビルドする

AndroidのプロジェクトをビルドするにはAndroid Studioが必要です。 これらのツールは Android Studio – Official Site から入手可能です。

事前に、開発を行うPCにAndroid Studioのインストールを行ってください。 サポートまたは追加情報が必要な場合は Android Studio – Official Site を参照してください。

  • Android StudioでStarPRNT SDKプロジェクトを開く方法

    1.StarPRNT SDKパッケージを解凍します。

    ../_images/android_studio_build_1.png

    2.Android Studioを実行し、StarPRNT SDKを開きます。

    ../_images/android_studio_build_2.png

    ../_images/android_studio_build_3.png

    ../_images/android_studio_build_4.png

  • プロジェクトを実行する

    • 上部メニューバーの"Run"をクリックして”Run ‘app’”を選択します。

      ../_images/android_studio_build_5.png

1.2. 対応OS

Android 7.0 以降

1.3. 対応プリンター

注釈

下記表に記載の「StarIOPort」ライブラリは、V2.11.2以降、「stario」に名称が変更されました。

プリンター

ファームウェアバージョン

インターフェイス

エミュレーション

ライブラリバージョン
mC-Print2 1.0+ Bluetooth StarPRNTStarIOPort: 2.3.0+
Ethernet
USB
mC-Print3 1.0+ Bluetooth StarPRNTStarIOPort: 2.3.0+
Ethernet
USB
mC-Label3 1.0+ Bluetooth StarPRNTStarIOPort: 2.11.0+
Ethernet
USB
mPOP 1.0+ Bluetooth StarPRNT StarIOPort: 2.2.2+
StarIOPort: 2.11.0+[7]
USB[4][7]
FVP10 1.2+ Bluetooth StarLineStarIOPort: 2.2.2+
Ethernet
USB
TSP100IV 1.0+ Ethernet StarPRNTStarIOPort: 2.10.0+
USB[4]
TSP100IV SK 2.0+ Ethernet StarPRNTStarIOPort: 2.10.0+
USB[4]
TSP100IIIW 1.0+ Wireless LAN StarGraphicStarIOPort: 2.2.2+
TSP100IIILAN 1.0+ Ethernet StarGraphicStarIOPort: 2.2.2+
TSP100IIIBI 1.0+ Bluetooth StarGraphicStarIOPort: 2.2.2+
TSP100IIIU 1.0+USBStarGraphicStarIOPort: 2.2.5+
TSP100IIU+ 1.0+USBStarGraphicStarIOPort: 2.2.5+
TSP100ECO 2.0+USBStarGraphicStarIOPort: 2.2.2+
TSP100U 2.0+USBStarGraphicStarIOPort: 2.2.2+
TSP100GT 2.0+USBStarGraphicStarIOPort: 2.2.2+
TSP100LAN 2.0+ Ethernet StarGraphicStarIOPort: 2.2.2+
TSP650II 1.0+ Bluetooth StarLineStarIOPort: 2.2.2+
Ethernet
USB
TSP650IISK 1.0+ Bluetooth StarLineStarIOPort: 2.9.0+
Ethernet
USB
TSP700II 5.0+ Bluetooth StarLineStarIOPort: 2.2.2+
3.0+ Ethernet
USB
TSP800II 2.0+ Bluetooth StarLineStarIOPort: 2.2.2+
1.2+ Ethernet
USB
TUP500 1.0+ Ethernet StarLine StarIOPort: 2.6.0+
USB
BSC10 LAN1.0+Ethernet EscPosStarIOPort: 2.2.2+
BSC101.0+USB[1]EscPosStarIOPort: 2.2.2+
SP700 3.0+

Bluetooth（欧米のみ）

 StarDotImpactStarIOPort: 2.2.2+
Ethernet
USB
SK1-211/221/V211 1.0+ USB StarPRNT StarIOPort: 2.6.0+
SK1-211/221/V211 Presenter 1.0+ USB StarPRNT StarIOPort: 2.6.0+
SK1-311/321/V311 1.0+ USB StarPRNT StarIOPort: 2.6.0+
SK1-311/V311 Presenter 1.0+ USB StarPRNT StarIOPort: 2.6.0+
SM-S210i2.4+BluetoothStarPRNT[2] StarIOPort: 2.2.2+
StarIOPort: 2.11.0+[5]
EscPosMobile
SM-S220i2.0+BluetoothStarPRNT[2]StarIOPort: 2.2.2+
EscPosMobile
SM-S230i 1.0+Bluetooth StarPRNT StarIOPort: 2.2.2+
StarIOPort: 2.11.0+[5]
EscPosMobile
USBStarPRNT
SM-T300i2.4+BluetoothStarPRNT[2] StarIOPort: 2.2.2+
StarIOPort: 2.11.0+[5]
EscPosMobile
SM-T3001.1+BluetoothStarPRNT[2] StarIOPort: 2.2.2+
StarIOPort: 2.11.0+[5]
EscPosMobile
SM-T400i2.4+BluetoothStarPRNT[2] StarIOPort: 2.2.2+
StarIOPort: 2.11.0+[5]
EscPosMobile
SM-L200 1.0+BluetoothStarPRNTStarIOPort: 2.2.2+
StarPRNTL[3]
SM-L3001.0+BluetoothStarPRNTStarIOPort: 2.2.5+
StarPRNTL[3]
[1]

BSC10のUSB接続においてはプリンタービジー条件を"受信バッファフル"（工場出荷時設定は "受信バッファフル、オフライン"）に設定してください。（メモリスイッチ7のビット4を1に設定）
[2]

StarPRNTエミュレーションのサポートはSM-S210i, SM-S220i, SM-T300i, SM-T400iがファームウェアバージョン3.0以降、SM-T300(DB)がファームウェアバージョン4.0以降
[3]

StarPRNTLエミュレーションのサポートはファームウェアバージョン2.0以降
[4]

USB-Aを介して接続する場合は、Android 9.0 以降をご利用ください。また、デバイスの複数台同時接続はサポートされません。
[5]

ファームウェアバージョン5.0以降を利用の場合
[7]

ファームウェアバージョン5.0以降のPOP10CI, POP10CBIを利用の場合、USB-Cを介して接続することができます。

  • モバイルプリンター

    StarPRNTエミュレーションを使用するには

    StarPRNTエミュレーションを使用するには、プリンター本体のエミュレーションを「StarPRNT」に設定する必要があります。（SM-L200、L300は切り替え不要です。） エミュレーションの切り替えは以下の手順で行ってください。

    1. プリンターの電源を入れ、プリンターカバーを開きます。

    2. 電源ボタンと FEED ボタンを同時に長押しした後、ERROR ランプが 5 回点滅したことを確認しすぐに電源ボタンと FEED ボタンから指を放します。エミュレーションの切り替えが自動的に行われます。

    3. 用紙をセット後、プリンターカバーを閉めると設定されたエミュレーションが印字されます。

      ESC/POS の場合：EMU = ESC/POS

      StarPRNT の場合：EMU = StarPRNT

      エミュレーションが正しく切り替わっていない場合、再度 1～3 の手順を行ってください。その際、2 の手順においては、点滅中に指を放さず、点滅が 5 回完了したことを確認してから指を放すように注意してください。

    4. エミュレーションの切り替え後は、プリンターの電源を一度オフにしてから再投入してください。 選択したエミュレーションは、プリンターの電源を再投入することで有効になります。

1.4. 対応外部機器

外部機器

説明

BCR-POP1

バーコードリーダー

DS9208

Zebra Technologies (Symbol) 社 バーコードリーダー

USB HID

USB HIDクラス（キーボードモード）

SCD222U

カスタマーディスプレイ

mC-Sound

メロディスピーカー
BCR-POP1 DS9208 USB HID SCD222U mC-Sound
mC-Print2 ✔ ✔ ✔[2] ✔ -
mC-Print3 ✔ ✔ ✔[2] ✔ ✔[1]
mC-Label3 ✔ - ✔ ✔ -
mPOP ✔ ✔ ✔[4] ✔[3] -
TSP100IIIU - - - ✔ -
TSP100IV ✔ ✔ ✔ ✔ ✔
TSP100IV SK ✔ ✔ ✔ ✔ ✔
[1]

ファームウェアバージョン 1.3 以降が必要です。
[2]

ファームウェアバージョン 3.0 以降が必要です。
[3]

ファームウェアバージョン 2.0 以降が必要です。
[4]

ファームウェアバージョン 3.0 以降が必要です。

1.5. プリンターをAndroidデバイスに接続する

1.5.1. Bluetooth インターフェイス

Star POSデバイスは、工場出荷時の初期設定では機種ごとに"Star Micronics"等、共通のBluetoothデバイス名が設定されている場合があります。 同じBluetoothデバイス名の機種を複数台配置して運用される場合、Bluetoothデバイス名の変更を行うとStar POSデバイスの判別が付けやすく便利です。

Bluetoothデバイス名の変更等、プリンターのBluetooth設定値は専用のソフトウェアを使用して変更することができます。 各プリンタで使用するソフトウェアは ユーティリティ/ドライバ を参照ください。

  • Bluetoothプリンターとのペアリング

    1. 設定を行うStar POSデバイスのBluetoothが有効になっていることを確認して、デバイスの電源を投入します。 Star POSデバイスのセキュリティ方式がSSPの場合は、PAIRボタンを5秒以上押してペアリング可能にします。

    2. Androidデバイスにて「設定」をタップします。

    3. 「Bluetooth」を"ON"に設定します。

      ../_images/Bluetooth_Setting_Android_1.png

    1. デバイスの検索を実行します。

      Bluetoothデバイスのスキャンが行われ、見つかったデバイスが表示されます。 設定を行うプリンターのデバイス名をタップします。

      ../_images/Bluetooth_Setting_Android_2.png

    1. 必要に応じて、以下の操作を行います。

      • Star POSプリンターのBluetoothセキュリティがPIN Codeの場合
        PIN番号(パスキー)を入力します。工場出荷時の初期値は“1234"です。
        ../_images/Bluetooth_Setting_Android_3.png

      • Star POSプリンターのBluetoothセキュリティがSSP Numeric Comparisonの場合
        プリンター側で表示、もしくは印刷された6桁の認証コードをAndroidデバイスの表示と比較して、一致していることを確認します。
        一致している場合は、FEEDスイッチを押すとペアリングされ、POWERスイッチを押すとキャンセルされます。

1.5.2. Ethernet インターフェイス

Star POS プリンターは、工場出荷時の初期設定は DHCP が有効になっています。 使用するネットワークが DHCP をサポートする場合、POS プリンターが自動的に IP アドレスを取得できるように、必要なネットワーク構成を構築してください。

また、プリンター本体の#9100 Multi Sessionを無効に設定して使用してください。 設定は、FEEDボタンを押しながら電源を投入することで実行される自己印字で確認できます。

#9100 Multi Sessionの確認・変更、固定IPアドレスの設定方法については、 こちらのリンク の「対応 OS・環境一覧 ＞ ユーティリティ一覧」より「イーサネットプリンター利用手引き」をご参照ください。

POSプリンターのEthernet設定は専用のソフトウェアを使用して変更することができます。 各プリンターで使用するソフトウェアは ユーティリティ/ドライバ を参照ください。

Star Quick Setup Utility、Star Setting UtilityはIPアドレスの割り当てられていない(IP アドレス：0.0.0.0)プリンターでは使用できません。

本ソフトウェアはTCP通信ポート9100、TCP通信ポート9101、UDP通信ポート22222を使用します。

  • EthernetプリンターとAndroidデバイスの接続設定

    1. Star POSデバイスにIPアドレスを割り当て、ネットワークに接続します。

    2. 「設定」をタップします。

    3. 「Wi-Fi」を"ON"に設定します。

      ../_images/Ethernet_Setting_Android_1.png

    1. Androidデバイスをプリンターと同じネットワークに接続します。

      ../_images/Ethernet_Setting_Android_2.png

1.5.3. Wireless LAN インターフェイス

TSP100IIIWをデバイスと接続する方法については、 オンラインマニュアル（ 設定する-タブレット/PCと接続する ）を参照ください。

その他の点はEthernetインターフェイスの項目を参照ください。

1.5.4. USBインターフェイス

  • Androidを使用しているデバイスに、プリンタードライバ等のソフトウェアがインストールされることはありません。

  • 接続に使用するUSBケーブルはタブレットによって異なります。 ほとんどのAndroidタブレットは、共通のUSBケーブルをサポートしていません。 マイクロUSBケーブルもしくはアダプタが必要になります。正しいケーブルを使用する為に、タブレットの仕様をご確認ください。

  • USBハブを用いて複数デバイスの接続を行う場合、カスケード接続は1段までを推奨します。また、同時に接続できるデバイス数は4デバイスを上限とします。

    ../_images/Connect_USB_Android_1.png

  • USBプリンターとAndroidデバイスの接続

    プロジェクト設定をご覧ください。

1.6. ユーティリティ/ドライバ

App Store 、Google play 、スター精密グローバルサポートサイト よりダウンロードください。

ソフトウェア

 mC-Print2 mC-Print3 mC-Label3 mPOP FVP10 TSP100IV TSP100IV SK TSP100IIIW TSP100IIIBITSP100IIIU TSP100IIU+ TSP100ECO TSP100U TSP100GTTSP100LAN TSP650II TSP650IISK TSP700II TSP800IITUP500SM-S210i SM-S220i SM-S230i SM-T300i/T300 SM-T400i BSC10 SM-L200 SM-L300 SP700SK1-211/221/V211 SK1-211/221/V211 Presenter SK1-311/321/V311 SK1-311/V311 Presenter
iOS/Android Star Setting Utility[1] - - - - ✔ - - - - - - - - - - ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔[4] ✔[4] ✔[4] ✔[4] ✔[4] - ✔ ✔ ✔ - - - -
Star Quick Setup Utility ✔ ✔ ✔ ✔ - ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ - - - - - - - - - - - - - - - - - -
SK Setting Utility[2] - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ✔ ✔ ✔ ✔
Windows StarPRNT Intelligence - - - - ✔ - - - - - - - - - - ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ - - - - - - - - ✔ - - - -
Star Windows Software ✔ ✔ ✔ ✔ - ✔ ✔ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
StarPRNT Intelligence for Portable - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ - ✔ ✔ - - - - -
StarPRNT Intelligence for BSC10 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ✔ - - - - - - -
StarPRNT Intelligence for SK - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ✔ ✔ ✔ ✔
Star TSP100 futurePRNT[3] - - - - - - - ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ - - - - - - - - - - - - - - - - - -
[1]

メモリスイッチ設定の変更はできません。メモリスイッチ設定を変更する場合はWindows版ソフトウェアをご利用ください。
[2]

Android版のみとなります。
[3]

メモリスイッチ設定の変更はできません。メモリスイッチ設定を変更する場合はiOS版もしくはAndroid版ソフトウェアをご利用ください。
[4]

ファームウェアバージョン5.0以降は非対応。