1. はじめに

プロジェクトをビルドするにはVisual Studio 2012以降のバージョンが必要です。 事前に、開発を行うPCにVisual Studio 2012以降のバージョンをインストールしてください。

1.1. 対応OS

OS

説明

Windows11

x64(IoT Enterprise エディションを除く)

Windows10

x86/x64(IoT Enterprise エディションを除く)

1.2. 対応インターフェイス

  • Bluetooth

  • Ethernet

  • USB Printer Class 1

  • USB Vendor Class 2

  • Parallel

  • Serial

1

プリンタードライバのインストールが必要です。

2

ベンダークラスドライバのインストールが必要です。

1.3. 対応プリンター

プリンター

ファームウェアバージョン

インターフェイス

エミュレーション

ライブラリバージョン

mC-Print2 1.0+ Bluetooth StarPRNTStarIO: 2.4.1+
Ethernet
USB Printer Class
mC-Print3 1.0+ Bluetooth StarPRNTStarIO: 2.4.1+
Ethernet
USB Printer Class
mC-Label3 1.0+ Bluetooth StarPRNTStarIO: 2.9.0+
Ethernet
USB Printer Class
mPOP 1.0+ Bluetooth StarPRNTStarIO: 2.3.0+
USB Printer Class
FVP10 2.0+ Bluetooth StarLineStarIO: 2.3.0+
Ethernet
USB Printer Class
USB Vendor Class
Parallel
Serial
TSP100IV 1.0+ Ethernet StarPRNTStarIO: 2.8.0+
USB Printer Class
TSP100IV SK 2.0+ Ethernet StarPRNTStarIO: 2.8.0+
USB Printer Class
TSP100IIIW 1.0+ Wireless LAN StarGraphicStarIO: 2.3.0+
TSP100IIILAN 1.0+ Ethernet StarGraphicStarIO: 2.3.0+
TSP100IIIBI 1.0+ Bluetooth StarGraphicStarIO: 2.3.0+
TSP100IIIU 1.0+USB Printer ClassStarGraphicStarIO: 2.3.0+
TSP100IIU+ 1.0+USB Printer ClassStarGraphicStarIO: 2.3.0+
TSP100ECO 2.0+USB Printer ClassStarGraphicStarIO: 2.3.0+
TSP100U 2.0+USB Printer ClassStarGraphicStarIO: 2.3.0+
TSP100GT 2.0+USB Printer ClassStarGraphicStarIO: 2.3.0+
TSP100LAN 2.0+ Ethernet StarGraphicStarIO: 2.3.0+
TSP650II 1.0+ Bluetooth StarLineStarIO: 2.3.0+
Ethernet
USB Printer Class
USB Vendor Class
Parallel
Serial
TSP650IISK 1.0+ Bluetooth StarLineStarIO: 2.7.0+
Ethernet
USB Printer Class
USB Vendor Class
Parallel
Serial
TSP700II 5.0+ Bluetooth StarLineStarIO: 2.3.0+
Ethernet
USB Printer Class
USB Vendor Class
Parallel
Serial
TSP800II 2.0+ Bluetooth StarLineStarIO: 2.3.0+
Ethernet
USB Printer Class
USB Vendor Class
Parallel
Serial
BSC10 LAN1.3+Ethernet EscPosStarIO: 2.3.0+
BSC101.3+USB Printer Class[1]EscPosStarIO: 2.3.0+
Parallel
Serial
SP700 4.0+

Bluetooth(欧米のみ)

StarDotImpactStarIO: 2.3.0+
Ethernet
USB Printer Class
USB Vendor Class
Parallel
Serial
SM-S210i2.5+BluetoothStarPRNT[2] StarIO: 2.3.0+
StarIO: 2.9.0+[5]
Serial EscPosMobile
SM-S220i2.5+BluetoothStarPRNT[2]StarIO: 2.3.0+
Serial EscPosMobile
SM-S230i 1.0+Bluetooth StarPRNT StarIO: 2.3.0+
StarIO: 2.9.0+[5]
EscPosMobile
USB Printer ClassStarPRNT
SM-T300i2.5+BluetoothStarPRNT[2] StarIO: 2.3.0+
StarIO: 2.9.0+[5]
Serial EscPosMobile
SM-T3002.5+BluetoothStarPRNT[2] StarIO: 2.3.0+
StarIO: 2.9.0+[5]
Serial EscPosMobile
SM-T400i2.5+BluetoothStarPRNT[2] StarIO: 2.3.0+
StarIO: 2.9.0+[5]
Serial EscPosMobile
SM-L200 1.0+BluetoothStarPRNTStarIO: 2.3.0+
USB Printer Class StarPRNTL[3]
SM-L3001.0+BluetoothStarPRNTStarIO: 2.3.0+
USB Printer Class StarPRNTL[3]
[1]

BSC10のUSB接続においてはプリンタービジー条件を"受信バッファフル"(工場出荷時設定は "受信バッファフル、オフライン")に設定してください。(メモリスイッチ7のビット4を1に設定)

[2]

StarPRNTエミュレーションのサポートはSM-S210i, SM-S220i, SM-T300i, SM-T400iがファームウェアバージョン3.0以降、SM-T300(DB)がファームウェアバージョン4.0以降

[3]

StarPRNTLエミュレーションのサポートはファームウェアバージョン2.0以降

[5]

ファームウェアバージョン5.0以降を利用の場合

  • モバイルプリンター

    StarPRNTエミュレーションを使用するには

    StarPRNTエミュレーションを使用するには、プリンター本体のエミュレーションを「StarPRNT」に設定する必要があります。(SM-L200、L300は切り替え不要です。) エミュレーションの切り替えは以下の手順で行ってください。

    1. プリンターの電源を入れ、プリンターカバーを開きます。

    2. 電源ボタンと FEED ボタンを同時に長押しした後、ERROR ランプが 5 回点滅したことを確認しすぐに電源ボタンと FEED ボタンから指を放します。エミュレーションの切り替えが自動的に行われます。

    3. 用紙をセット後、プリンターカバーを閉めると設定されたエミュレーションが印字されます。

      ESC/POS の場合:EMU = ESC/POS

      StarPRNT の場合:EMU = StarPRNT

      エミュレーションが正しく切り替わっていない場合、再度 1~3 の手順を行ってください。その際、2 の手順においては、点滅中に指を放さず、点滅が 5 回完了したことを確認してから指を放すように注意してください。

    4. エミュレーションの切り替え後は、プリンターの電源を一度オフにしてから再投入してください。 選択したエミュレーションは、プリンターの電源を再投入することで有効になります。

1.4. 対応外部機器

外部機器

説明

BCR-POP1

バーコードリーダー

DS9208

Zebra Technologies (Symbol) 社 バーコードリーダー

USB HID

USB HIDクラス(キーボードモード)

SCD222U

カスタマーディスプレイ

mC-Sound

メロディスピーカー

BCR-POP1 DS9208 USB HID SCD222U mC-Sound
mC-Print2 [2] -
mC-Print3 [2] [1]
mC-Label3 - -
mPOP [4] [3] -
TSP100IIIU - - - -
TSP100IV
TSP100IV SK
[1]

ファームウェアバージョン 1.3 以降が必要です。

[2]

ファームウェアバージョン 3.0 以降が必要です。

[3]

ファームウェアバージョン 2.0 以降が必要です。

[4]

ファームウェアバージョン 3.0 以降が必要です。

1.5. プリンター本体ディップスイッチ1の設定

対応プリンター

シリアル

パラレル

USBベンダークラス

USBプリンタークラス

イーサネット

Bluetooth

TSP650II

6 = OFF

8 = OFF

8 = OFF
5 = OFF

TSP650IISK

6 = OFF

8 = OFF

8 = OFF
5 = OFF

TSP700II

6 = OFF

8 = OFF

8 = OFF
5 = OFF

TSP800II

6 = OFF

8 = OFF

8 = OFF
5 = OFF

FVP10

6 = OFF

8 = OFF

8 = OFF
5 = OFF

SP700

5 = OFF

  • 空白箇所は工場出荷時のまま使用可能です。

  • 5=OFF : USBベンダークラスに設定

  • 6=OFF : プリンタービジー条件を受信バッファフルに設定

  • 8=OFF : NSB有効に設定

1.6. プリンター本体メモリスイッチの設定

対応プリンター

シリアル

パラレル

USBベンダークラス

USBプリンタークラス

イーサネット

Bluetooth

SP700

MSW6-9 = 1

MSW4-7 = 1

MSW4-7 = 1

BSC10

MSW7-4 = 1
MSW7-C = 1

MSW7-C = 1

MSW7-4 = 1
MSW7-C = 0

MSW7-C = 0

  • 空白箇所は工場出荷時のまま使用可能です。

  • MSW4-7=1 / MSW7-C=1/ MSW7-C=0 : NSB有効に設定

  • MSW6-9=1 / MSW7-4=1 : プリンタービジー条件を受信バッファフルに設定

1.7. インターフェイスカードディップスイッチ設定

重要

以下の設定はシリアルインターフェイスカードで IPort_ResetDevice メソッドを使用する場合のみに設定してください。

DIPSW1-7 = ON

  • DIPSW1-7=ON : DSR(#6)によるプリンタリセット有効

1.8. プリンターのデバイスへの接続

1.8.1. Bluetooth インターフェイス

Windowsデバイスをご利用の場合、Auto Connection設定は無効に設定してご使用してください。 設定は、FEEDボタンを押しながら電源を投入することで実行される自己印字で確認できます。

Star POSデバイスは、工場出荷時の初期設定では機種ごとに"Star Micronics"等、共通のBluetoothデバイス名が設定されている場合があります。 同じBluetoothデバイス名の機種を複数台配置して運用される場合、Bluetoothデバイス名の変更を行うとStar POSデバイスの判別が付けやすく便利です。

Bluetoothデバイス名の変更等、プリンターのBluetooth設定値は専用のソフトウェアを使用して変更することができます。 各プリンタで使用するソフトウェアは ユーティリティ/ドライバ を参照ください。

  • TSP100IIIBI

    TSP100 futurePRNTソフトウェアの「常時プリンター接続設定」機能を無効に設定して使用してください。 有効の場合、futurePRNT以外のアプリケーションからTSP100IIIBIへの通信ができません。

  • 設定変更について

    TSP100 futurePRNTソフトウェアをご利用ください。

1.8.2. Ethernet インターフェイス

Star POS プリンターは、工場出荷時の初期設定は DHCP が有効になっています。 使用するネットワークが DHCP をサポートする場合、POS プリンターが自動的に IP アドレスを取得できるように、必要なネットワーク構成を構築してください。

また、プリンター本体の#9100 Multi Sessionを無効に設定して使用してください。 設定は、FEEDボタンを押しながら電源を投入することで実行される自己印字で確認できます。

#9100 Multi Sessionの確認・変更、固定IPアドレスの設定方法については、 こちらのリンク の「対応 OS・環境一覧 > ユーティリティ一覧」より「イーサネットプリンター利用手引き」をご参照ください。

POSプリンターのEthernet設定は専用のソフトウェアを使用して変更することができます。 各プリンターで使用するソフトウェアは ユーティリティ/ドライバ を参照ください。

Star Quick Setup Utility、Star Setting UtilityはIPアドレスの割り当てられていない(IP アドレス:0.0.0.0)プリンターでは使用できません。

本ソフトウェアはTCP通信ポート9100、TCP通信ポート9101、UDP通信ポート22222を使用します。

1.8.3. Wireless LAN インターフェイス

TSP100IIIWをデバイスと接続する方法については、 オンラインマニュアル( 設定する-タブレット/PCと接続する )を参照ください。

その他の点はEthernetインターフェイスの項目を参照ください。

1.9. ユーティリティ/ドライバ

App StoreGoogle playスター精密グローバルサポートサイト よりダウンロードください。

ソフトウェア

mC-Print2 mC-Print3 mC-Label3 mPOP FVP10 TSP100IV TSP100IV SK TSP100IIIW TSP100IIIBITSP100IIIU TSP100IIU+ TSP100ECO TSP100U TSP100GTTSP100LAN TSP650II TSP650IISK TSP700II TSP800IISM-S210i SM-S220i SM-S230i SM-T300i/T300 SM-T400i BSC10 SM-L200 SM-L300 SP700
iOS/Android Star Setting Utility[1] - - - - - - - - - - - - - - [4] [4] [4] [4] [4] -
Star Quick Setup Utility - - - - - - - - - - - - - -
SK Setting Utility[2] - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Windows StarPRNT Intelligence - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Star Windows Software - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
StarPRNT Intelligence for Portable - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
StarPRNT Intelligence for BSC10 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
StarPRNT Intelligence for SK - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Star TSP100 futurePRNT[3] - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
[1]

メモリスイッチ設定の変更はできません。メモリスイッチ設定を変更する場合はWindows版ソフトウェアをご利用ください。

[2]

Android版のみとなります。

[3]

メモリスイッチ設定の変更はできません。メモリスイッチ設定を変更する場合はiOS版もしくはAndroid版ソフトウェアをご利用ください。

[4]

ファームウェアバージョン5.0以降は非対応。

1.10. 注意事項

  • 他のWindowsアプリケーションがプリンタを使用中の場合、StarPRNT SDK アプリは使用できません。

  • プリンタと通信を行う際、通信毎に GetPort ~ BeginCheckBlock ~ WritePort ~ EndCheckBlock ~ ReleasePort 処理を設定してからご使用ください。

  • GetPortメソッドでBluetoothプリンタと接続する場合、接続に失敗する場合があります。その場合、再度GetPortメソッドを実行してください。

  • シリアルインターフェイスをご使用の場合

    • ResetDevice"メソッドを使用した場合、プリンタの電源が切れていても、コンピュータと接続されていなくても常に true を返します。

  • イーサーネットインターフェイスをご使用の場合、
    • プリンタがオフラインの場合でも WritePort 関数はプリンタステータスに関係なくデータをバッファーに蓄積し、プリンタのステータスがオンラインに戻ると印字を行います

    • "ResetDevice"メソッドに対応しておりません。この関数は常にエラー(FALSE)を返します

    • "GetParsedStatus"、"BeginCheckedBlock"、"GetOnlineStatus"メソッドは、プリンタ未接続や電源 OFFのリアルタイム検出が行えません。 プリンタが正常に稼動しているかを確かめる別の手段として、定期的に Star Line Mode の<ETB>コマンドを送信して、ASB ステータスの ETB カウンタが適切に増加しているかで判断できます。

  • Bluetooth インターフェイスをご使用の場合

    • "ResetDevice"メソッドに対応しておりません。この関数は常にエラー(FALSE)を返します。

  • プリンタドライバと同時にご使用される場合

    • プリンタドライバのインストールは以下のバージョン以降のパッケージをご利用ください。

      • StarPRNT Intelligence バージョン 3.5 以降

      • Star Windows Software バージョン 3.0 以降

      • StarPRNT Intelligence for Portable バージョン 2.3 以降

      • StarPRNTIntelligenceforBSC10 バージョン2.2以降

      • Star TSP100 futurePRNT バージョン 5.5 以降

      ※StarPRNT Intelligence for mPOP をご利用されている場合は、StarPRNT Intelligence for mCollectionへアップデートしてください。

    • 上記のバージョン以前のドライバパッケージをご利用されている場合は、本パッケージ同梱のPrinterSoftwareRecoveryToolをご利用いただき、ソフトウェアのアップデートを行ってください。

      PrinterSoftwareRecoveryToolがサポートするドライバパッケージのバージョンは、以下のバージョンとなります。

      • StarPRNT Intelligence バージョン 3.0 ~ 3.4

      • StarPRNT Intelligence for mPOP バージョン 1.0 ~ 1.5

      • StarPRNT Intelligence for mCollection サポートしておりません

      • Star Windows Software サポートしておりません

      • StarPRNT Intelligence for Portable バージョン 2.0 ~ 2.2

      • StarPRNTIntelligenceforBSC10 バージョン2.0~2.1

      • Star TSP100 futurePRNT サポートしておりません

    • 上記のバージョン以前のドライバパッケージをご利用されている場合は、最新版のドライバパッケージをインストールしご利用ください。PrinterSoftwareRecoveryToolの詳細は同梱されているReadmeファイルをご参照ください。

  • iOS版、Android版、Windows UWP版StarIOExtensionライブラリでご使用可能な"StarIOExtManager"クラスは、Windows Desktop版StarIOExtensionライブラリではご使用できません。

    "StarIOExtManager"クラスに相当する処理は、StarPRNT SDK for Windows Desktopプロジェクト内のPrinterExtSamplePage.xaml.cs / BarcodeReaderExtSamplePage.xaml.cs / CombinationExtSamplePage.xaml.cs 内のサンプルコードをご参照ください。