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スイス型自動旋盤「ST-20」を発売

2014年8月6日

~3タレット型重複合機STモデルにø20mm仕様を追加~



写真:ST-20

当社は、スイス型自動旋盤(注1)の3タレット型重複合機の新製品「ST-20」を開発し、医療・自動車・航空機産業分野等での複雑形状部品をターゲットとして、2014年8月より全世界に向けて販売を開始します。


当社は、2010年6月に3タレット型重複合機STモデルの既存機種として「ST-38」の販売を開始いたしました。「ST-38」は、欧米市場を中心に材料径ø38mmまでの大径の複雑形状部品において、複合加工能力・生産性に優れた自動旋盤として高い評価を得ています。

「ST-20」は、最大加工径をø20mmとし、制御軸構成は「ST-38」と同様に直線制御軸10軸・回転制御軸2軸を有する12軸制御です。これはø20mmサイズのスイス型自動旋盤ではクラス最高の制御軸構成を有する機械となります。

ガイドブッシュを中心に配置した正面加工用の対向8面タレット型刃物台(手前側:3軸制御、奥側:2軸制御)は、各々の刃物台を独立制御することで、旋削・穴明け・ミリングなどの加工を同時に行うことが可能です。

背面加工用には2軸制御の8面タレット型刃物台を搭載することで、正面側と同等の複合加工能力を備えました。正面・背面での効率的な工程分割および同時加工を可能にすることで、加工時間の短縮を図りました。

さらに、当社独自の制御方式であるスターモーションコントロールシステム(注2)を搭載することにより、制御系統間の切り替え時間や工具交換時間などの非切削時間を徹底的に短縮し、機械系・制御系の両面からトータルでの加工時間短縮を図っています。

また、NC画面上でアラーム内容を確認できるアラームヘルプ機能、作成したプログラムの内容を加工前に確認できるプログラムチェック機能をはじめとした各種ヘルプ機能を採用するなど、オペレーターの操作性、作業性の向上を図りました。




■「ST-20」の特長

【高生産性】
  • スターモーションコントロールシステムにより、非切削時間を短縮。
  • 対向タレット型刃物台での同時加工により、加工時間を短縮。
  • 背面加工用タレット型刃物台の搭載により、正面・背面同時加工を実現。
【高精度】
  • 主軸冷却装置の搭載により、メイン/サブスピンドルの熱変位を抑制。
  • 切削油冷却装置を標準搭載。回転工具の発熱や切削油温の上昇による熱変位を抑制。
  • スムーズな軸移動制御を実現するスターモーションコントロールシステムにより、機械振動を抑制。
【加工能力】
  • 背面加工用タレット型刃物台の搭載により、正面/背面で同等の複合加工を実現。
  • タレット型刃物台に装着可能な多彩な工具ユニットにより、複雑形状部品の加工を実現。
  • 350mmの主軸台ストロークにより、長尺部品加工にも対応可能。


■主な仕様

最大加工径 ø20mm
主軸台最大移動量 350mm
メイン主軸最高回転数 10000 min-1
メイン主軸モーター 3.7kw/5.5kw(ビルトインモーター)
サブ主軸最高回転数 10000 min-1
サブ主軸モーター 3.7kw / 5.5kw(ビルトインモーター)
刃物台仕様 正面側 8面タレット型刃物台 2台
バイト Max.3本/面(□12mm)
スリーブ Max.3本/面
回転工具 Max.2本/面
回転工具最高回転数 5750min-1
回転工具モーター 2.5kw
背面側 8面タレット型刃物台 1台
バイト Max.3本/面(□12mm)
スリーブ Max.3本/面
回転工具 Max.2本/面
回転工具最高回転数 5750min-1
回転工具モーター 2.5kw
加工能力 固定工具 最大穴明能力 ø14mm
最大切削タップ能力 M10 × P1.5
回転工具 最大穴明能力 ø8mm
最大切削タップ能力 M6 × P1.0
機械寸法(幅×奥行×高さ) 2988 × 1720 × 1845 mm

(注1)スイス型自動旋盤とは

スイス型自動旋盤は、時計部品を加工する機械として、1870年代にスイスにおいて考案されました。別名“主軸移動型自動旋盤”とも呼ばれ、直径に比べて部品長が長い部品を高精度に切削できる点が大きな特徴とされています。

一般的には、細長い部品を汎用旋盤で加工を行うと、加工物がたわみを起こして正しい寸法に仕上げることができません。

スイス型自動旋盤では、材料の振れ止め装置の働きをするガイドブッシュを用い、刃物はガイドブッシュから一定距離の位置で、外径方向の切り込み運動のみを与えるため、加工物はたわみを起こさずに、高精度に切削することができます。また、軸方向の運動は刃物台が移動するかわりに、主軸台が素材をくわえた状態で移動する機械構成となります。


(注2)スターモーションコントロールシステムとは

NC制御の場合、一般の加工工程は「工具選択」⇒「アプローチ」⇒「切削」⇒「退避」⇒「次の工具選択」⇒「アプローチ」⇒「次の切削」となり、実際の「切削」以外の非切削時間が加工時間に大きな影響を与えています。スターモーションコントロールシステムは、この非切削時間を短縮する機能です。

スターモーションコントロールのデータは、「最適化」という作業によりNCプログラムを変換して容易に生成することができます。この「最適化」によって制御系統間の切り替えに関わる処理を済ませてしまい、「切削」の工程中に「次の工具選択」⇒「アプローチ」を完了させ、工具の「退避」と同時に次の「切削」に入るように制御します。この制御方式により、「退避」⇒「次の工具選択」⇒「アプローチ」の時間を最小にして非切削時間を短縮します。

さらに加工精度についても効果を発揮します。NC制御では「次の切削」までの工程を最大早送り速度で軸移動します。一方、スターモーションコントロールシステムでは、前工程の「切削」時間を最大限に利用して、最短距離で軸移動を行います。この制御方式により、早送り速度での軸移動による振動を抑制して、安定した加工精度の維持に貢献します。





<問合せ先>
機械事業部 営業部長  増田 文雄(ますだ ふみお)
Tel.0537-36-5586

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